近年、通勤・通学に自転車を利用するという方も増えたのではないでしょうか？

特に東京都などの都心部では利用率が高いです。

引用：国土交通省：自転車の活用に関する現状について

ただ、これだけ自転車の需要が高いにも関わらず、自転車の捨て方は一般的に広まっておりません。

処分の際、自転車に関してはサイズもかなり大きく、扱いにくいため捨てたいと思っていても、処分の仕方に困ってしまっている方も多いでしょう。

本記事では、自転車の処分方法や東京都内の買取業者について、ご紹介していきます。処分前にやっておくべきことについても解説していきますので、ご覧ください。

⇒自転車の処分方法まとめ一覧はコチラから

自転車を処分する前にやっておくべきことは？

自転車を処分する前には必ず、防犯登録の抹消手続きをおこなっておかなければなりません。

防犯登録というのは、自転車の購入時には必ずおこなうもので、車で言うと、ナンバーのような役目をしています。

もし、自分の自転車が盗難に遭ってしまったとしても、防犯登録がされていればその自転車が自分の自転車であるということを証明することができます。

そんな重要な防犯登録をそのままにして、自転車を処分してしまうと下記のようなトラブルに遭ってしまうこともあります。

上記のように、防犯登録の手続きをしっかりとおこなわないまま、中古で買取をしたりしてしまうと予想外の事態に巻き込まれてしまう可能性もあります。

そのため、自転車を処分する際には必ず、防犯登録の抹消手続きを行いましょう。

また、友人や知人に譲る場合は、自転車譲渡証明書が無ければ譲り受けた方が防犯登録を出来なくなりますのでご注意ください。

自転車を譲渡する場合

もし、自転車を譲渡する場合は必ず自転車譲渡証明書を用意しましょう。

譲渡書には決まった様式は特にありませんが、抑えなければいけない項目が5点あります。

・防犯登録番号

防犯登録をすると貼ってもらえるシールに記載されています。

・メーカー名

基本的にはサドルがささってるパイプの下部に、またはハンドル側パイプの下部に記載シールが貼られています。

上記の画像の場合は、メーカー名はPanasonicになります。

・車体番号

車体番号に関しては刻印されている場所がメーカー・工場によってバラバラですが、ハンドルとタイヤの間の部分の下の方に、記載されている事が多いです。

購入した際にもらえる保証書にも記載があります。

・車輪径（インチ）

タイヤチューブの横側に記載されています。

例１）37-590　26×13/8　などと記載されています。

37-590は規格表示で、あとの数字がインチ数になります。上記の例だと26インチになります。

・フレーム色

購入した際にもらえる保証書に記載されています。または、パっと見た時の色で問題ありません。

下記リンク先にて譲渡書のPDFをダウンロードできますので是非拝見してみてください。

⇒他人等から自転車を譲り受けた場合：東京都自転車商防犯協力会

防犯登録の抹消手続きとは？

前述の通り、自転車における防犯登録は購入時に必須です。

「抹消の手続きはどのように行えばいいのか？」

一般的には「交番」や「警察署」で手続きを受けつけていて、自転車の所有者自身が手続きを行う必要があります。

また、防犯登録抹消の手続きの際には下記の書類や製品が必要となります。

なお、防犯登録カードをなくしてしまった方は、自転車を購入した際の領収書や自転車の保証書でも代用が可能です。

下記動画は自転車の防犯登録に関しまして、わかりやすくまとめていますので、こちらを参考になさってください。

▼自転車の防犯登録方法～まっちチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=Sj3yNZUkTPA

自転車の処分方法9選

それでは実際に、自転車の処分方法にはどのようなものがあるのか解説いたします。

冒頭でもお話しましたが、自転車に関しては意外とサイズも大きく扱いにくい製品です。

そのため、運搬の可否や自転車の状態によっても処分方法は異なってきます。

処分にかける費用にもよるかと思いますので、自身の状況に合った処分方法を選択することをオススメします。

粗大ゴミで自転車を処分

粗大ゴミによる処分であれば、事前に申し込みさえしておけば、指定日時に指定場所に自転車を運搬しておくだけで処分してもらうことができます。

ただ、事前に粗大ゴミ処理券を郵便局やコンビニで購入しておかなければならないので、注意が必要です。また、処分費用は抑えることができますが、回収してもらえるまでには数日～数週間かかってしまうこともあります。

事情があって自転車をあまり長く置いておけないなどといった場合には、費用は上がる可能性がありますが、不用品回収業者へ処分を依頼するのも一つの手でしょう。

最短当日で回収してくれる業者もありますので、すぐ処分しなければいけない場合や、引越し等で時間がない場合は有効的です。

不用品回収業者に料金が高く取られそう等、不安を感じる方もいらっしゃると思いますので、お電話口で見積もりを出してくれる会社や、親身になって相談に乗ってくれる会社もあるので、まずはお電話やメールで相談してみても良いかと思います。

【東京都の粗大ゴミ（自転車）料金相場】

中野区の粗大ごみの出し方や流れを解説！4つの注意点や基本情報も紹介

世田谷区の粗大ゴミ処分ガイド｜手順や効率の良い方法も徹底解説！

粗大ゴミ処理場への持ち込みによる処分

回収してもらうのではなく、自分で運搬をして処分の費用をさらに抑えるという方法もあります。

車がある方には、とても便利な方法かもしれません。それに、すぐに自転車を処分することができるので急いでいる方にはオススメです。

ただ、運搬の手間は発生してしまうので、忙しくて時間がないという方には難しい処分方法であるとも言えます。

持ち込みする処分場は、お住まいの自治体のホームページに記載されています。

新しい自転車の購入と同時の引き取りによる処分

新しく自転車を購入する時、店舗によっては、新しい自転車を購入することで古い自転車を無料で処分してくれることがあります。

時期によっては、無料回収などのキャンペーンがおこなわれる場合もあるので、チェックしてみるといいかもしれません。

こちらの処分方法についても持ち込みをおこなえば、処分費用も安価に済むことが多いのでお住まいの自転車専門店に確認をしてみましょう。

【無料引き取りショップ一覧】

フリマアプリで売却

処分を検討している自転車がブランドの場合や、あまり世の中に出回っていないものの場合であれば、フリマアプリなどで処分するというのも1つの手段でしょう。

ネット上には、珍しい自転車を探しているマニアの方もたくさんいます。

特に、電動自転車などの需要が高い自転車については売れやすい傾向にあるので、ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリに出品してみるといいかもしれません。

ただし、フリマアプリの場合、処分費用はかからず利益にはなりますが、発送準備や梱包などすべてを自分でおこなわなければなりません。

自転車は壊れやすく、発送もしにくいので注意が必要でしょう。

パーツ単位で出品・売却する

自転車は各パーツ単位で売れる事もあるので、まだ使用できそうな部位を分解して売ることもオススメです。

相場よりも少し安く出品すると、より早く売れます。

売れない場合も、値段を少しづつ下げていくと、どこかのタイミングで購入されます。

自転車を分解して不燃ゴミとして処分

こちらは日頃からDIY作業に慣れている方や、きちんと分解をできるだけの工具が揃っている方の場合にオススメする自転車の処分方法です。

慣れていない方の場合、通常に処分を行うよりも余計に費用がかかってしまい、またケガをしてしまう可能性もあります。

なお、自転車を分解する際に必要なおもな工具は下記のようになっています。

• ・金属カット用のノコギリ
• ・パイプカッター
• ・スパナ

とにかく自転車の処分を急ぎたいという場合には、こちらの方法も一つの手段です。

不用品回収業者を利用して自転車を処分する

引っ越し、遺品整理などで、自転車だけじゃなく、他の不用品も処分しなければいけない状況もあると思います。また自転車を処分したいが自分で運べない、処分場が近くに無いなど困っている方もいると思います。

そういった場合は、ほぼなんでも回収してもらえる不用品回収業者に依頼し自転車を処分しましょう。しかし、不用品回収業者の中には、悪徳業者も一定数存在するため注意が必要です。

ホームページや口コミ、運営者情報などをしっかり確認してから依頼するようにしましょう。

遺品整理の相場を解説！費用を抑える５つのステップも紹介！
不用品回収業者を口コミで見極める！値下げのコツや選び方8選を紹介

友人などに自転車を譲る

自転車を処分する方法の中で、一番効率のいい方法になります。

無料で処分でき、なおかつ感謝もされます。もしかすると謝礼としていくらかもらえる可能性もあります。

知人や友人で必要な方がいない場合だと、「ジモティー」などを使って譲れる人を探しましょう。

自転車を寄付する

自転車を寄付して処分するといった方法もあります。

寄付団体に寄付することによって、SDGsに貢献でき、国内や海外の方の役に立ちます。寄付といった形になるので、基本無料で処分できます。

寄付する際、防犯登録の抹消手続きが必要な場合がありますので、注意が必要です。

⇒国際協力NGOジョイセフ：再生自転車海外譲与事業

買取専門店での買取による処分

壊れているわけではなく、まだ乗ることができる自転車の場合、捨ててしまうのはもったいないと考える方も多いのではないでしょうか？

そういった場合は、買取専門店での自転車の買取による処分をオススメします。こちらの処分方法であれば、買取になるのでもちろん処分費用はかかりませんし、むしろ利益が生まれます。

また出張買取サービスをおこなっている店舗もあるので、運搬の手間もかかりません。

なお、買取の際には自転車本体のキズの具合や、タイヤのパンクの有無、ライトの点灯状況などがチェックされます。

あまりにもキズが多かったり、正常に動作しない場合は買取不可となることもあるので、出来る限り汚れなどを落とした状態で査定をしてもらうことをオススメします。

買取業者の中には買取と名目し、現物の自転車を確認したのちに、買取が難しいと案内されて処分費を支払う形で回収する業者もいるので、事前に買い取れなかった場合の事を聞いておくのも一つの手です。

もし、自転車以外にも処分したい物がある場合は、あらかじめ不用品回収業者に回収を依頼し、自転車の買取有無を確認し、買取が可能であれば回収金額から値引をしてもらえる業者を探すのも良いでしょう。

【東京都でオススメの自転車買取店3選】

東京で自転車を売る際、どの買取店を選ぶかは非常に重要です。自転車買取において高い評価を受けているオススメの店舗を3つご紹介します。

バイクやマウンテンバイク、電動アシスト自転車などさまざまな種類の自転車を高価買取しており、出張買取や宅配買取など便利なサービスも提供しています。

自転車高く売れるドットコム

電話かWebで問い合わせが出来て、事前に査定金額を案内してくれるのが良い所。

また、宅配買取、出張買取、店頭買取に対応している幅広いサービスが特徴です。

プロの自転車専門バイヤーがリアルタイムの相場をチェックし、適正な査定してくれます。

出張・店頭ならその日に現金をもらえるのも嬉しいポイント。

上場企業が運営してるので、安心感があります。（運営会社：株式会社マーケットエンタープライズ）

・東京都の店舗
↓
江東区、府中市

⇒自転車高く売れるドットコム公式サイト

バイチャリ

全国にチェーン展開していて、人気の買取業者です。全国にショップがあるので、自転車を持っていきやすいのが特徴です。

さらに欲しい自転車パーツや自転車用品を買う事ができるので、売る買う両方ができて便利なショップになります。

自転車用品を買う時は、後払いも可能なのでお財布にも優しいです。

・東京都の店舗
↓
千代田区、世田谷区、目黒区、江東区

⇒自転車買取販売専門店バイチャリ公式HP

クラウンギアーズ

ロードバイク・スポーツ自転車の販売買取専門店のクラウンギアーズ。

ブランド商品において、あらかじめ買取価格が決まっているのが強み。

買取店でよくある参考買取価格ではなく、定価で買取してもらえるため、減額の心配なしです。

自転車ガチ勢が集まるショップ、マニアックなカスタムなどの相談があれば相談してみましょう。

・東京都の店舗
↓
渋谷区

⇒クラウンギアーズ公式HP

電動自転車の処分方法

電動自転車は買う時も高いですが、売る時も高値になるケースが多いです。そこで、まずは前述で紹介した買取屋さんなどで見積もり、査定してもらうことをオススメします。

電動自転車のバッテリー処分方法2選

電動自転車を使用していると、バッテリーの寿命がきて交換が必要になってきます。※電動自転車のバッテリーは3～4年、充電回数は700～900回で寿命をむかえると言われてます。

その際に不要バッテリーを何処でどう処分すればいいのか？といった部分を解説します。ちなみに本体は、通常通り粗大ゴミとして処分することが可能です。

自転車店など、リサイクル協力店または自治体でバッテリーを回収してもらう

一番簡単な方法がこの「リサイクル協力店または自治体で回収してもらう」方法です。

こちらの方法ですと、無料で簡単に回収してくれます。

下記リンク先で最寄りの協力店を調べる事ができます。

⇒『協力店・協力自治体』検索

検索例

▼「協力店・協力自治体」検索→検索項目に自転車販売店にチェック後調べたい都道府県を入力

▼東京都・杉並区で検索

▼16か所が出ました。
そのうちの1か所を例に↓

引用：『協力店・協力自治体』検索

といったような内容が検索で表示され、最寄りの回収場所を簡単に発見できます。

家電量販店やホームセンターでバッテリーを回収してもらう

大手家電量販店では「小型充電式電池リサイクルBOX」が設置されています。

店舗によっては設置されていないので、あらかじめチェックしてから行きましょう。

また、自転車が売っているホームセンターでもバッテリーを回収してもらう事ができます。

バッテリーだけですと、回収NGな可能性が高いです。

急な引越しなどで、買取に出す時間がない場合などには、不用品回収業者への依頼でスムーズに回収できます。

自転車本体のままだとバッテリーごと回収してくれます。

他に引越しの際に出る、冷蔵庫・洗濯機・テレビなど家電類や、タンス・棚・ベッドなどの不用品も一緒に回収してもらうと、お得になる事が多いです。

業者によっては引越し屋さんと提携して同時に行ってくれる会社もあるので、電動自転車を処分する際は、一度問い合わせしてみましょう。

不用品回収業者の選び方を解説！悪質業者のトラブル事例も紹介

自転車を修理する

壊れたからといって処分する前に、修理してまた使ってみるといった方法もあります。処分して新しく買うより、絶対に安く済むでしょう。

【自転車の修理費用相場表】

サイクルベースあさひ：自転車修理費工賃

修理の場合は、近所の自転車屋か大手リサイクルショップでも修理を行っています。

サイクルベースあさひ：店舗検索

自転車の処分に伴う不用品回収の料金事例

こちらは当社くまのての不用品回収料金事例になります。

自転車の処分方法まとめ

いかがでしたでしょうか？
本記事では

• ・自転車を処分する前にやっておくべきことは？
• ・自転車の処分方法
• ・電動自転車の処分方法
• ・自転車を修理する

について、まとめてみました。

自転車はサイズも大きく、何かと処分も面倒なので壊れてしまった場合でも、おうちに放置してしまいがちです。しかし、そのままにしておいても場所を取ってしまい、困っている方も多いと思います。

面倒と思われている自転車についても、しっかりと自分に合った処分方法を選択すれば、無理なく適切に処分をすることができます。

場合によっては得をするケースもあるので、皆さんも本記事を参考に、自分に合った方法で自転車を処分してみてはいかがでしょうか。

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