一軒家の遺品整理を依頼する際、まず気になるのは料金相場ではないでしょうか。実家や親族の一軒家の整理となると、費用がいくらになるのか不安になるのも当然です。さらに一軒家の遺品整理は、部屋数やものの量、エリアなどにより費用が異なるため、料金相場は分かりづらいのが実情です。
本記事では一軒家の遺品整理の料金相場が知りたい方に向けて、間取りごとの料金相場をご紹介します。あわせて、一軒家の遺品整理における料金の決め方や、安くするコツ、優良業者の選び方などについても解説します。
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一軒家の遺品整理の料金相場
一軒家の遺品整理の料金相場について、間取りごとにまとめました。
- ・不用品の数
- ・部屋の汚れ方
- ・作業する場所やエリア
これらの状況で一軒家の遺品整理の金額は増減するため、参考としてご確認ください。
1LDKの戸建て
1LDKの間取りの一軒家において、遺品整理の料金相場は6万円から30万円程度です。(基本料金3万円から対応可能な業者もあります)
一軒家において1LDKの間取りの家は少ないですが、夫婦二人で暮らす平屋の家ならあります。
1LDKの一軒家は、遺品整理の際にものがたくさんあっても作業自体は2時間から8時間で終わるため、費用はあまり高くはありません。半日ほどあれば作業が終わるため、6万円から多くても30万までには収まる可能性が高いでしょう。
2LDKの戸建て
2LDKの間取りの一軒家において、遺品整理の料金相場は12万円から40万円程度です。(基本料金6万円から対応可能な業者もあります)
キッチンと2つのリビングを揃えた2LDKの間取りは、広々とした土地が確保しづらい都市部において2人暮らしに適した広さ。
1LDKよりも広さに余裕があることから作業時間が掛かるものの、部屋数は少ないため作業も4〜10時間ほどで完了できます。作業に当たる人数も3人から多くても6人想定のため、12万円から40万円程度で遺品整理を行えるでしょう。
3LDKの戸建て
3LDKは、日本の一軒家における最もポピュラーな間取りのひとつです。遺品整理の料金相場は、15万円から高いと70万円程度となります。(基本料金10万円強から対応可能な業者もあります)
日本における一軒家の平均的な間取りは、3LDKから4DK。一般的な一軒家であれば、3LDKの費用相場がかかると考えるのが妥当です。
3LDKの場合は、部屋数に合わせてものが増えていきます。整理がされていてものが少ない状態なら半日、ものが多い場合は作業に時間が掛かり、遺品整理は2日間に渡ることも。一軒家の状況によっては時間が掛かる・作業人数が増えるため、料金が高くなるケースもあります。
4LDKの戸建て
引用:トヨタホームサイト
日本における平均的な一軒家よりも少し広い4LDKの間取りの場合は、17万円から85万円程度が遺品整理の料金相場です。(15万円から対応可能な業者もあります)
4LDKの間取りは一般的な一軒よりも少し広いことから、一軒家丸ごとの遺品整理となると作業の人数・時間もかかるため、費用は高額に。整理する遺品の数が多いと、作業完了までに1〜2日を要することもあります。
5LDK以上の戸建て
5LDK以上の間取りの一軒家の場合は、26万円から高いと100万円かかることもあります。5LDK以上の一軒家は、家が広いうえに部屋数も多く、作業員の数も必要となり1日では片付かないことも。
遺品の数が少なければ費用は安く抑えられますが、5LDK以上の広い一軒家となると、料金は自然と高くなります。その理由は、大型の家具を運び出す・多数の遺品を整理するために、時間も人員も必要となるから。5LDK以上の一軒家の遺品整理は、料金がかさむことを念頭に入れて業者を検討しましょう。
遺品整理の間取り別料金相場一覧
間取り | 相場 |
---|---|
1LDK | 6万円~30万円 |
2LDK | 12万円~40万円 |
3LDK | 15万円~70万円 |
4LDK | 17万円~85万円 |
5LDK以上 | 26万円~100万円 |
1LDK~5LDKまでの相場感をお伝えしましたが、どのタイプでも個人差で物量は大きく変動します。何人が何年住んでいたか、不要品はこまめに捨てる人か、溜め込む人かによって大きく変わります。基本的に、物量によって金額が変動することを頭にいれておきましょう。
一軒家の遺品整理の料金に関する決め方とは
一軒家の遺品整理の料金はどのように決まるのでしょうか。依頼前にチェックしておきたい、遺品整理の料金の決め方について5つ解説します。
- ・遺品の量
- ・周辺の環境
- ・買い取りを実施しているか
- ・エリア
- ・オプションの有無
遺品の量
一軒家の遺品整理の料金は、遺品の量で増減します。
【料金の増減例】
料金が安くなる | ・遺品の量が少ない ・部屋数が少ない |
料金が高くなる | ・人員が必要となる ・作業時間が長時間 ・量が多く運搬車両を増やす必要がある |
周辺の環境
一軒家の遺品整理の料金は、周辺の環境でも変わってきます。なぜならば、効率よく作業を進められる環境であれば、追加料金がかからず費用を安く抑えられるからです。
【周辺環境での増減例】
費用を抑えられる周辺環境 | ・トラックが停められる庭や駐車場がある ・運び出しやすい家のつくり |
費用が上がる周辺環境 | ・トラックが通りづらい狭い道に家がある ・近隣に駐車場がない ・運び出しが難しい立地 ・廊下が狭い ・狭い住宅 |
買い取りを実施しているか
一軒家の遺品整理の最終的な料金は、買い取りを実施しているかどうかで異なります。なぜかというと、遺品の買い取りを行っている業者であれば、価値のあるものを買い取ってもらい遺品整理の料金を差引して安くしてもらえるからです。
一軒家の遺品整理を行う業者を選ぶ際は、買い取りを行っているか・買い取りが行える資格の「古物商許可」を取得しているかもチェックしましょう。
- ・貴金属
- ・骨董品
- ・ブランドの時計
- ・使用可能な家電(購入してから5年以内)
- ・洋酒や日本酒
など。
エリア
遺品整理の料金は、エリアによって異なってきます。金額は地方に比べて、都市部の方が高くなる傾向があるのです。一方、都市部は業者が多数いるため、価格競争により全国の料金相場よりも安くなる場合もあります。
その他にも、事業所などから2時間以上かかるエリアは、移動時間とあわせてガソリン代などの経費がかさむため料金が高くなります。(例:山奥や海沿いなど)
オプションの有無
一軒家の遺品整理の料金は、オプションサービスの有無で変動します。
- ・ハウスクリーニング
- ・害虫駆除
- ・消臭と消毒
- ・仏壇や遺品の供養
- ・お焚き上げ
- ・車やバイクの廃車手続き
- ・形見分けの梱包や焼いそう
- ・エアコンの取り外し
など。
オプションサービスを追加すれば費用は増えるものの、専門知識と技術を持ったプロが効率よく作業を進めてくれて便利です。オプションは必要に応じて利用することで、心理的・肉体的な負担を軽減しながら、一軒家の遺品整理全体をスムーズに進められます。
一軒家の遺品整理を行う業者の選び方
大切な遺品を丁寧に扱ってくれる、信頼できる業者の選び方について8点ご紹介します。
- ・分かりやすい料金プランがある
- ・対応が丁寧
- ・口コミでの投稿件数・評価が高い
- ・訪問見積もりが行えるか
- ・遺品の供養に対応しているか
- ・損害補償に加入している
- ・許可をチェック
- ・遺品整理の知識や資格を有したスタッフがいるか
など。
分かりやすい料金プランがある
遺品整理の業者を選ぶ際は、分かりやすい料金プランがあるところにしましょう。なぜなら、信頼のおける遺品整理業者は、分かり安い料金プランをホームページにて公開しているからです。
料金が分かりづらい業者は、作業後に追加料金を請求する可能性があるため、依頼しないようにしましょう。
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対応が丁寧
遺品整理の業者を選ぶ際は、対応が丁寧かどうかにも注目しましょう。対応をチェックすべく、問い合わせを行うのもよいです。
- ・電話やメールでの対応が良い
- ・見積り時に詳細な説明をしてくれる
- ・疑問点がないかどうか確認してくれる
このような丁寧な対応をしてくれる業者であれば、信頼できます。反対に対応が良くない・質問に対してきちんと答えてくれない・納得のいく返答が得られない場合は、利用を控えるのが得策です。
対応が丁寧ではない業者は、依頼後にトラブルに発展する可能性があるため、別の業者の利用を検討しましょう。
口コミでの投稿件数・評価が高い
遺品整理の業者は、口コミでの投稿件数が多いところや、評価が高いところをお選びください。なぜかというと、各口コミサイトで評価が高い業者は、それだけ利用者から満足度が高いといえるからです。
遺品整理の業者選びの際は、口コミが比較検討する際の貴重な情報源となります。利用者側の感想をチェックすべく、各種口コミサイトやGoogleマップでの口コミをご確認ください。
中でもGoogleマップの口コミをチェックする際は、投稿件数が100件以上あり、かつ総合評価が4.5以上であれば安心して依頼ができます。
口コミは貴重な情報源ではありますが、必ずしも全部の投稿が正しいとは限りません。投稿内容とともに他の要素(サービス内容や料金、対応など)もあわせてチェックして、比較検討してください。
- 遺品整理業者の口コミで気にするべき点はありますか?
口コミをチェックする際は、投稿内容もチェックしてください。内容だけでなく、高評価の中にある程度普通の評価や低評価もあると信頼性が高まります。
訪問見積もりが行えるか
一軒家の遺品整理をお願いするのなら、訪問見積もりを行っているところへ依頼しましょう。なぜ訪問見積もりが必要かというと、遺品整理の正確な料金は、現場の状態を実際に確認することで出せるからです。
一軒家の遺品整理は、電話・メールなどだけで伝えるのは難しく、時間や労力がかかるものです。訪問見積もりは手間が掛かるものの、正確に見積もりをしてくれます。悪質な業者は見積もりを行わない・曖昧にして後から請求するため、事前に見積もりに対応してくれれば信頼ができるといえるでしょう。
- Q.遺品整理業者の訪問見積もりは無料でやってくれますか?
多くの遺品整理業者が訪問見積もりを無料で行っているため、積極的に利用してください。無料の訪問見積もりを複数社行うことで、ご自身に適した信頼できる業者に出会える確率が高くなります。
遺品の供養に対応しているか
遺品整理の業者は、遺品の供養に対応しているかもご確認ください。遺品は必ずしも供養しなければならないというルールはありませんが、供養により残された家族の心情としては落ち着くものです。
そのため、遺品の供養にも対応した遺品整理業者へ依頼することで、心の負担も軽減できます。遺品の供養に対応しているかは、ホームページを確認するか、記載がなければメールや電話にて一度問い合わせてみましょう。
損害補償に加入している
遺品整理の業者を選ぶ際は、損害補償の加入の有無もチェックしてください。なぜなら、手元に置いておきたい遺品が破損してしまった際も、損害補償に加入していれば保証を受けられるからです。
損害補償に加入していても、費用が特別高くなることはありません。身内が無くなって辛い時、トラブルを重ねて辛い思いをしないため、万が一に備えて損害補償に加入している業者をお選びください。
許可をチェック
遺品整理の業者を選ぶときは、許可を取得しているかもチェックしましょう。
遺品整理の業者が必要な許可 | 一般廃棄物収集運搬業許可 (自社の取得だけでなく、取得した業者と提携していてもOK) |
なぜ許可が必要かというと、一般廃棄物収集運搬業許可を持つ・持っている業者と提携していることで、遺品を法律に基づいてきちんと処理しているかがわかるからです。また、家庭から出た不用品を収集・運搬するためには、一般廃棄物収集運搬業許可が不可欠なため、遺品整理の業者も取得か取得した業者と提携している必要があります。
許可をチェックする際は、ホームページで許可の取得について記載があるか確認するか、直接問い合わせるのもよいです。
- 許可を得ていない業者に遺品整理を行うとどうなる?
許可を取得していない業者に依頼すると、適切な処理を行わず法的な問題を引き起こす可能性があります。
遺品整理の知識や資格を有したスタッフがいるか
遺品整理の業者を選ぶ際は、遺品整理の知識・資格を有したスタッフがいるかどうかに着目するのもよいでしょう。
遺品整理の業務に関して知識・技術を持つ遺品整理士がいれば、その業者は遺品の整理や処分をきちんと行っているともいえ、トラブルに遭う可能性も低くなります。遺品整理士が在籍していれば、一軒家の遺品整理を一層安心して任せられるでしょう。
- 遺品整理業者は遺品整理士がいないと悪質な業者ですか?
遺品整理士は民間の資格のため、取得していなくても問題ありません。取得した方がいなくても法律違反や即悪質な業者というわけないため、一要素として見るとよいです。
一軒家の遺品整理を行う業者を選ぶうえでの注意点
一軒家の遺品整理を行う業者を選ぶ際、押さえておきたい注意点について3点解説します。
- ・見積もりは複数社から取る
- ・見積もりの内訳を確認
- ・悪質業者ではないか確認
見積もりは複数社から取る
一軒家の遺品整理を業者に依頼するなら、見積もりについては必ず複数社から取ってください。なぜなら、1社では費用が高い・安いがわからず、対応の良さやサービス内容もご自身に合うかどうかが判断できないからです。
1社だけ見積もりをした業者が悪質な業者の可能性もゼロではないため、最低でも2〜3社の見積もりを取り、費用とサービス内容を比較検討しましょう。
見積もりの内訳を確認
見積りに関しては、内訳もしっかり確認してください。なぜなら、信頼できる業者は見積もり書に作業内容や費用について詳細に記載しているからです。反対に悪質な業者は、見積もりを曖昧にしています。
作業内容や費用など、見積りの内訳がきちんと書いてあれば信頼できる業者です。見積もりの内訳を確認する際は、想定外の作業が発生して追加料金がかかる場合の条件や金額もご確認ください。
見積もり段階で、追加料金が発生する条件や金額がいくらかになるかをしっかり確認しておくことで、作業後のトラブルやミスマッチを未然に防げます。
- 遺品整理業者の追加料金は悪質な業者だけに発生するものですか?
信頼できる業者でも、見積もり時よりも部屋の状況が大きく異なる・特殊清掃が必要な場合に追加料金が発生します。
悪質業者ではないか確認
遺品整理の業者は、すべてが優良業者とはいえず、一部悪質な業者がいるのが事実です。独立行政法人国民生活センターが公開したデータによると、2013年から2017年までに寄せられた遺品整理サービスにおけるトラブルの件数は、以下の通りです。
(引用元:独立行政法人国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-」)
2013年からの5年間の間、遺品整理サービスによる相談が一定数寄せられているのがわかります。トラブルに遭わないためにも、悪質な遺品整理業者の特徴と被害例をまとめました。
訪問見積もりをしてくれない | ・作業後に高額請求を行う可能性がある |
対応が丁寧ではない | 対応が悪いと遺品も丁寧に扱ってくれない |
売りが「安さ」だけ | コストがかかるはずの遺品整理が安い場合は、不法投棄を行う・作業時間が延長するなどが起きる場合がある |
トラブルに遭わないためにも、上記に該当する場合はその業者に依頼しないようにしましょう。
ご家族を守るためにも、実際に発生した悪質な遺品整理業者のトラブル事例を3つご紹介します。少しでもが不審に感じる・該当する場合は、依頼を見送ることをお勧めします。
(引用元:独立行政法人国民生活センター「遺品整理を頼むときは、複数の事業者から見積もりを」)
- ・トラブル例のように、たとえ知人から紹介されても、悪質な業者に依頼してしまうケースがあります。
業者に一軒家の遺品整理を依頼する際は、必ずご自身で口コミを調べて評判をチェックすることで、事例のようなトラブルが回避できます。
1社だけ見積もりを依頼したら、最初に提示された料金よりも高額な費用になったトラブル例もあります。挙句、キャンセルしたら支払い済みのお金が返ってこないことも。
見積もりは最低でも2〜3社行うことで費用感と適正価格がわかり、きちんとした業者に依頼できます。
(引用元:神戸新聞NEXT「家じまい<1>遺品整理、トラブル絶えず 相談件数10年で3倍に 悪徳被害に遭わない対策は」)
見積もりはしたものの明細を貰えず、解約する際には契約額の半額を支払うケースもあります。
このように、見積もりについて詳細が書かれた内容を書面やメールで貰えない場合は、高額請求をされる・必要以上のキャンセル料を払わされる可能性があります。(悪質な業者は残る形で見積もりなどを残さないことで、後から費用を追加・キャンセル料が必要と迫る)
見積もりを依頼したい際に書面やメールなど残る形で貰える場合はきちんとした遺品整理業者といえ、反対に書面やメールで出してくれない場合は依頼しないのが無難です。
兄が亡くなったため、スマートフォンで検索して見つけた遺品整理事業者に兄宅に来てもらい、見積もりを出してもらうことにした。夫からその場では契約しないように言われていたが、事業者から、「今日決めてもらったら安くなる」、「早く決めた方が早く始められる」など言われたので、その場で324,000円で契約し、手持ちの24,000円を支払った。「土日のうちにポストに鍵を入れておけば週明けから準備を始める」と言われたので契約したが、週が明けても作業が始まる様子がなかったため、事業者に電話をしたところ、「作業日はまだ決まっていない」、「来週末からではどうか」と言われた。「賃貸の解約をしないといけないので、もっと早くしてほしい」と伝えたが、信用できない。クーリング・オフできるか。見積書を見返したら、作業日は「今月末まで」、「作業日の2日前まで違約金10%」と書かれているが、事業者から説明は受けていない。
(2018年4月受付、60歳代、女性、家事従事者、兵庫県)” (引用元:独立行政法人国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル‐料金や作業内容に関するトラブルが発生しています‐」)
「今日契約すれば安くなる」などと言い、契約を急かす業者は悪質な業者の可能性が高いです。事例にもあるように、急かされて契約すると作業が始まらない・見積もりを確認していないことで、不利な条件を飲まされている場合もあります。
どんな形であれ、契約を急かしてくる業者はトラブルに発展する可能性があるため、依頼はお控えください。
一軒家の遺品整理後に行う対応
一軒家の遺品整理後、状況に応じて行いたい対応を2点まとめました。
解体まで依頼する
遺品整理が完了したら、必要であれば解体まで依頼しましょう。一軒家の解体は専門の業者に依頼するか、解体まで行う業者に遺品整理と合わせてお願いするのもよいです。
解体を行う遺品整理の業者に依頼すれば、改めて解体業者を探す手間が掛からず時短になります。解体が必要な場合は、専門的な知識と設備を持ったプロに任せ、安全かつスムーズに一軒家を解体してもらいましょう。
クリーニングなどのオプションを利用
遺品整理後に一軒家を元通りにするなら、クリーニングなどのオプションサービスを利用しましょう。ご自身で行うと大変なクリーニングも、ハウスクリーニングを行う遺品整理の業者に依頼すれば、費用はかかるものの手間と時間を省いてスムーズに綺麗にできます。
遺品整理の業者はその他に特殊清掃などのオプションを行っている業者もあるため、用途に合わせてご利用ください。
一人暮らしの高齢者は生前整理も選択肢に入る
一軒家の遺品整理の料金相場について調べている方は、さまざまな背景があると思われます。親の家の片付けをしようとしているご遺族の方もいれば、終活の準備をされている一人暮らしの高齢者の方もいるでしょう。
中でも一人暮らしをされている高齢者の方は、遺品整理以外にも生前整理という選択肢もあります。生前整理を行うことで、遺された家族の精神的・経済的な負担を減らせるだけでなく、ご自身がお持ちの思い出の品々を自ら決めて確実に引き継ぐことが可能です。
遺品整理以外にも賢い選択肢といえる、生前整理についてもご紹介します。
生前整理とは?
死後に行う遺品整理に対して、この世を去った後の準備として、時間や体力があるうちから持ちものや財産の整理を行うことを「生前整理」といいます。生前整理は高齢者の方だけでなく、30代や40代から始める方もいるほど今では一般的なものです。
不用品を処分して財産を把握する以外にも、生前整理はエンディングノートや遺言書などを作成することも含まれます。
- ・遺品整理の負担を減らす
- ・相続争いを回避
- ・希望の死後を確実に迎えられる
- ・整理により環境が快適になる
- ・老後の資金を増やせる場合もある
生前整理をしておかないと家族に迷惑が掛かる
生前整理はできるうちにしておかないと、家族に迷惑がかかるものです。なぜかというと、残された家族は、相続が発生した際は遺品整理とともに大量の相続手続きを期限までに行わなくてはならないからです。
生前整理によりものを整理しておくことで、残された家族の負担は軽減。大切な財産もきちんと引き継ぐことができ、相続に関するトラブルも事前に防げます。
生前整理は業者に依頼するのもアリ
今では定番となった生前整理は、ご自身で行うだけでなく遺品整理の業者に依頼してスムーズに進めることも可能です。業者に依頼すると料金が発生しますが、仕分けや片付けを行ってくれるのが便利。一からやると大変な生前整理も、業者に依頼すれば素早く終わらせられます。
一軒家の遺品整理の料金が高くなるケース
一軒家の遺品整理を行う際、料金が高くなるケースもあわせて確認しておくと、業者選びの際に役立つ・追加料金が発生した場合も納得ができるものです。料金が高くなるケースを5点解説します。
- ・立地が悪い
- ・リフォームや原状回復をしなくてはいけない
- ・特殊清掃を行う必要がある
- ・ゴミ屋敷
- ・悪質な業者から追加請求
立地が悪い
一軒家の遺品整理は、立地が悪くなると費用が高くなります。なぜなら、遺品整理の業者がその場所に行くまでの時間が掛かり、移動距離が長くなった分ガソリン代などの経費がかかることや、階段での作業になりがちだからです。
交通の便が悪い山間部などにある一軒家の遺品整理は、どうしても費用が高くなることを覚えておきましょう。
リフォームや原状回復をしなくてはいけない
一軒家の遺品整理後、リフォームや原状回復をする必要があれば、その分だけ費用が高くなるものです。
- ・ゴミの放置により柱や床が腐っている
- ・床の痛みがひどい
など。
リフォームに関しては、遺品整理の業者よりも工務店に依頼した方が安いケースもあります。リフォームが必要な際は、遺品整理の業者と工務店に見積もりを出し、費用の比較検討を行うことで出費を少しでも抑えましょう。
特殊清掃を行う必要がある
一軒家の遺品整理は、特殊清掃を行う場合は費用が高くなります。その理由は、孤独死や事件などのケースにて、通常の清掃では落としづらい汚れ・臭いは、専門的な技能を持つ業者が専用の器具・洗剤を使って掃除を行う必要があるからです。
通常の清掃とは異なり特殊清掃は誰でも行えず使う道具や工程が多いため、必然的に料金が高くなります。
ゴミ屋敷
ゴミ屋敷は遺品整理の業者でも対応していますが、料金が高くなります。なぜかというと、ゴミ屋敷レベルに遺品や不用品が多いと、片付けに人手や時間が掛かり、料金が高額になるからです。
長い間ゴミ屋敷だった一軒家の場合は、遺品の整理だけでなく原状回復の工事や特殊清掃などが必要となることもあるため、料金がさらに高くなる可能性もあります。
ゴミ屋敷の料金を抑える場合は、少しでも自分たちで片付けるか、複数の業者に見積もりを取ってリーズナブルな料金の業者に依頼しましょう。
悪質な業者から追加請求
見積もりから追加されるケースは、ここまでにご紹介したきちんとした遺品整理業者のケース以外にも、悪質な業者から追加請求される場合もあります。
- ”兄が亡くなったため、スマートフォンで検索して見つけた遺品整理事業者に来てもらい、見積もりを出してもらうことにした。事業者から、「今日決めてもらったら安くなる」、「早く決めれば早く始められる」などと言われたので、その場で約32万円の契約をして、手持ちの2万5千円を支払った。「週明けから準備を始める」と言っていたのに、その後、なかなか作業を始めてくれない。(60歳代 女性)”
(引用元:独立行政法人国民生活センター「遺品整理サービス 契約内容をよく確認」)
費用が安くなるからと契約を急かす業者は、悪質な業者である可能性が高いため、依頼しないようにしましょう。
ご紹介したようなケース以外で、正当な理由なく高額な費用を請求してきた場合は、絶対に支払わず消費者生活センターに相談するか、高圧的な態度で迫られる場合は警察に連絡しましてください。
一軒家の遺品整理を料金相場よりも安くする方法
一軒家の遺品整理を料金相場よりも少しでも安くする方法について、4つピックアップしました。
- ・交渉を行う
- ・できる範囲を行う
- ・買い取りを依頼
- ・近くの業者に依頼
交渉を行う
一軒家の遺品整理を安く行うのなら、料金に関する交渉も視野に入れましょう。確実に成功するか分かりませんが、業者側もある程度の値引きなら応じてくれるところもあります。
料金に関する交渉を行う際は、事前に複数社見積もりを行っておくのもおすすめ。他社の見積もりを利用し、「他社は○円安かった」などと持ち掛けると交渉がしやすくなります。料金交渉の際は値段だけを話すのではなく、相談した業者に依頼したいと意思も伝えることで、交渉が進めやすくなるでしょう。
料金交渉は他社の見積もり金額を出す以外にも、業者側の都合に合わせることで値引きしてもらえる場合もあります。料金を少しでも安くしたい場合は、交渉も視野に入れてください。
できる範囲を行う
一軒家の遺品整理の料金を抑えるのなら、自分たちでできる範囲を先にやっておくのも方法の一つです。理由としては、遺品整理は整理するものが多い・範囲が広いと時間や人員が必要となり、料金が高くなるから。
そのため、遺品整理を依頼する前に自分たちである程度やることで、料金を抑えることが可能です。
- ・やって欲しい場所以外は自分たちで整理
- ・袋詰めや梱包を行う
- ・自治体に一部不用品の処分を依頼
遺品整理業者は作業が多くなるほど料金が高くなるため、自分たちでできる範囲を進めておくことで費用を抑えられます。
買い取りを依頼
一軒家の遺品整理の料金を抑えるのなら、買い取りを依頼しましょう。価値のある遺品・不用品を買い取ってもらうことで、費用を抑えることができます。
- ・貴金属
- ・着物
- ・昔のコイン
- ・切手
- ・高級な家具
価値のあるものを買い取ってもらえれば、作業料金から差し引いてもらえ、料金を抑えることが可能です。
封を開けていないブランデーなど意外なものが買い取り可能・高価買取してもらえる可能性もあるため、価値が付きそうなものは積極的に買い取りを依頼するのもよいでしょう。
買い取りは遺品整理業者以外にも、その他の業者も選択肢に入ります。
種別 | メリット | デメリット |
---|---|---|
買い取り専門店 | 適正価格で買い取ってもらえる | ・お店によって得意なジャンルが異なる ・あらゆるものを買い取ってくれるわけではない ・数が多いと問い合わせや持ち込みが大変 |
リサイクルショップ | 手間なく買い取ってもらえる | ・買い取り価格は安い傾向 ・持ち込む手間が必要 ・買い取ってもらえない場合もある |
フリマアプリやネットオークション | ・店舗の買い取りよりも高価格になることもある ・ものによっては状態が悪い場合でも売れるケースもある | ・いつ売れるかわからない ・確実性がない ・出品から発送まで手間が掛かる |
価値のある遺品や不用品は買い取りを依頼し、お得な価格で遺品整理を利用しましょう。
近くの業者に依頼
遺品整理の業者を選ぶ際は、近くの業者に依頼するのも選び方の一つです。その理由は、遠方の業者の場合は、ガソリン代などの追加料金が加算される場合があるからです。
費用面で押さえたい場合は、近くの業者に依頼することでリーズナブルに依頼できる場合もあります。
注意点:安ければいいわけではない
一軒家の遺品整理を行う際は、どうしても料金に目が行くものです。料金を安く抑えたいのは当然ですが、遺品整理の業者は安ければいいわけではありません。
依頼後に後悔しないよう、料金だけでなく「受けたいサービスが受けられるか」「信頼できるか」にも着目して業者をお選びください。
また、料金が安過ぎる遺品整理業者は悪質な業者である可能性もゼロではないため、注意しましょう。
一軒家の遺品整理は他の業者を活用するのもアリ
- ・自分たちで一つずつ故人のものを丁寧に仕分けたい
- ・盗難の心配や個人情報を知られたくない
上記に該当する方は、遺品の片付け・仕分けは自分たちで行い、部屋のクリーニングはハウスクリーニングの業者に、不用品の処分は不用品回収業者に依頼するのも選択肢の一つです。
クリーニングや不用品の処分を専門の業者に依頼することで、手間のかかるところはプロに任せつつ全てを依頼するよりも費用を抑えることもできます。
遺品整理の業者は間取りで費用が決まりますが、不用品回収業者はものの量で料金が決まるもの。遺品や不用品の量によっては、適切な料金で不用品回収業者に回収してもらえるケースもあるため、一度見積もりを利用して費用感を確かめるのもよいでしょう。
- 不用品回収業者の中には、遺品整理を行う業者もあります。一軒家の遺品整理を依頼する際は、遺品整理も行う不用品回収業者の費用・サービス内容も比較検討してみてください。
一軒家の遺品整理を不用品回収業者に依頼する便利な点
一軒家の遺品整理について、不用品回収業者に依頼すると便利な点を4つご紹介します。
即日対応も可能
不用品回収業者は、即日対応が可能な業者もいるため便利です。急ぎで一軒家を遺品整理する必要がある時も、スケジュール次第では即日駆け付けてくれます。
不用品回収業者を利用することで、期日までに整理を終えることが可能です。
運び出しも依頼できる
不用品回収業者は、運び出しも依頼できるのが便利です。その理由は、運び出しもサービスの範囲だから。
一軒家の遺品整理中に出た、自分たちでは運ぶのが困難な大型の家具・重いものなども不用品回収業者は運んでくれるため、体への負担を軽減しながら整理ができます。
不用品回収業者は、大きな家具・重いものがたくさんある一軒家の遺品整理にも重宝するでしょう。
手間が掛からない
不用品回収業者に依頼すれば、遺品整理時に生じた不用品の処分にも手間が掛かりません。自治体に依頼する場合は、費用がリーズナブルではあるものの下記の手間が発生します。
- ・粗大ごみ処理券を購入して貼り付ける
- ・玄関に運び出す
- ・自治体では依頼できないものはそれぞれ処分先を探して依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、これらの手間が必要ありません。遺品整理時に生じた不用品を、手間をかけずに回収してもらえるのが便利です。
買い取りの依頼も可能
不用品回収業者は、遺品整理の業者と同じく古物商許可を取得していれば、買い取りも依頼できます。改めて買い取り先を探す必要がなく、手間を省きながら買い取りも依頼可能。買い取り品に価格が付くことで、費用を抑えてお得に利用できる場合もあります。
専門家がクチコミで選ぶ!東京都のおすすめ不用品回収業者10選!
まとめ
一軒家の遺品整理は、料金相場とともにサービス内容・業者の信頼性も重要な判断基準です。きちんとした業者に依頼することで、故人の大切な思い出の品々を丁重に扱ってもらえ、遺品整理をスムーズに進められます。
一軒家の遺品整理は、専門の業者以外にも不用品回収業者への依頼も選択肢に入ります。不用品回収業者の中には遺品整理も行う業者もあるため、状況や心情に応じてご利用を検討してみてはいかがでしょうか?
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