引越し作業はただでさえ慌ただしく、荷造りを進めるうちに思いがけない不用品がどんどん出てきます。
引越し前も後も片付けに追われ、「これはどこに出せばいいの?」と迷ってしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、引越しで出た不用品を、手間を最小限に抑えつつ費用も節約できる7つの処分方法をご紹介します。
自分の状況に合った方法を選び、スムーズに引越しを進めましょう。
【1】自分で自治体の粗大ゴミとして処分する
自治体のルールに沿って、自分で粗大ゴミとして処分する方法です。
比較的大きな不用品でも、この方法ならまとめて処分できます。
自治体ごとにルールは異なるため、必ず自治体のホームページで処分方法を確認しましょう。
ここでは、どの自治体でもおおむね共通している内容をご紹介します。
全国自治体のホームページはこちらの「全国自治体マップ検索」で調べましょう。
そもそも粗大ゴミとは?粗大ゴミとして処分できる不用品の種類
粗大ゴミとは、大型の廃棄物のことです。
具体的には以下のようなものが該当します。
- ・家具
- ・家電
- ・自転車
- ・布団
- ・カーペット
- ・大きな廃棄物 など
ただし粗大ごみの定義は、各自治体によって異なりますので、必ず該当する自治体のルールを確認しましょう。一般的には粗大ゴミを処分するには、事前に申込みをして予約をとり、決められた処分料を支払わなければなりません。
粗大ゴミの処分方法1|収集に来てもらう
粗大ゴミを自宅まで回収に来てもらう方法です。一般的な流れは次のとおりです。
- 1. 事前に申込みをする(電話やインターネットなど)
- 2. 金額を確認し、粗大ゴミ処理券(シール)を購入する
- 3. シールに氏名や受付番号を記入し粗大ゴミに貼る
- 4. 指定された日に、指定された場所へ自分で搬出する
回収してもらう場合も、基本的には自分で指定場所まで運ぶ必要があります。
粗大ゴミの処分方法2|自分で処分施設へ持ち込んで処分
粗大ゴミを自分で処分施設へ持ち込む方法です。一般的な流れは次のとおりです。
- 1. 事前に申込みをする(電話やインターネットなど)
- 2. 処分施設へ持ち込んで捨てる
- 3. 必要な料金を支払う
処分施設へ持ち込むには、車が必要となるケースがほとんどです。
粗大ゴミの処分にかかる費用
粗大ゴミの処分費用は自治体によって異なります。
ここでは東京都世田谷区の例をご紹介しますので、必ずお住まいの地域の情報も確認してください。
処分できる不用品の種類 | 一辺の長さが30cmを超える耐久消費財を中心とする廃棄物 |
---|---|
粗大ゴミの処分法①収集に来てもらう | 1点につき:400~3,200円 |
粗大ゴミの処分法②自分で処分施設へ持ち込む | 収集の場合の半額程度(最低200円) レンタカーを使用する場合:軽トラック12時間4,300~7,000円程度 |
【2】リサイクル家電4製品は法律に則って処分する
引用:政府広報オンライン
リサイクル家電4製品は、粗大ゴミとして処分することは法律で禁止されています。
購入した店舗が分かっている場合はその店舗へ、分からない場合は自治体へ問い合わせましょう。
下表のリサイクル料金を支払い、適切な方法で処分しましょう。
家電製品 | リサイクル料金(目安) |
---|---|
エアコン | 990~2,000円 |
テレビ | 1,320~3,700円 |
冷蔵庫・冷凍庫 | 3,740~5,600円 |
洗濯機・乾燥機 | 2,530~3,300円 |
参考:一般財団法人家電製品協会公式サイト(2025/8現在)
【3】大型家具(ベッドやタンスなど)を処分する方法
大型家具は、粗大ゴミとして出す場合でも、部屋からの運び出しが難しいことがあります。
処分する際は、次のような方法を検討しましょう。
- ・粗大ゴミ置き場まで運べる場合は、粗大ゴミとして処分する
- ・可能な限り分解し、一般ゴミとして処分する(※自治体や材質によっては不可の場合あり)
- ・新しい家具を購入し、その販売店で引き取ってもらう
- ・引越し業者に引き取ってもらう
- ・不用品回収業者に回収してもらう
【4】自分で売れるものは買取りに出す|フリマアプリやネットオークション
もう使わないと思っても、まだ使える物は意外と多く、誰かの役に立つかもしれません。
ゴミにせず、自分で売って活用してもらう方法も検討しましょう。
買取ショップのほか、インターネットを活用すれば、欲しい人に直接買い取ってもらい、再び使ってもらえます。
方法 | 詳細 |
---|---|
フリマアプリ | メルカリ・ラクマなど 写真を撮り値段を設定して出品 購入されたら発送する |
ネットオークション | ヤフオクなど 写真を撮り最低価格を設定して出品 落札されたら発送する |
町の買取ショップ | リサイクルショップなどへ持ち込む(または出張買取を依頼) 見積金額に納得すれば買取ってもらう |
いずれの方法も手間と時間がかかるため、スケジュールに余裕をもって進めましょう。
【5】引越し業者に引き取ってもらう
大型家具などは、一部の引越し業者であれば、不用品として引き取ってもらえる場合があります。
ただし、対応している業者は限られるため、必ず事前に確認しましょう。
引き取りは多くの場合、引越し当日の作業とあわせて行われます。
引越し前に回収だけを依頼できるケースは少ないため、スケジュールには注意が必要です。
引越し業者による不用品引き取りの可否一覧
業者名 | 詳細 |
---|---|
サカイ引越センター | × 大型家具は不可(委任状による不用品引き取り対応エリアあり) ⇒詳細 |
アリさんマークの引越社 | ○ 有料で処分品の取次可(回収不可品あり) ⇒詳細 |
アーク引越センター | △ リサイクル家電は可。大型家具は要相談 ⇒詳細 |
アートセッティングデリバリー | × 不可 ⇒詳細 |
日本通運 | × 不可(使用済みダンボールなど資材は回収可) ⇒詳細 |
【6】引越しで出たダンボールなどは資源ゴミに出す
引越し後は、大量のダンボールを自分で処分する必要があります。
引越し業者によっては、1回だけダンボールを回収してくれる場合もあるため、活用できると便利です。
ダンボールを回収してくれなかった場合や、その後さらにゴミが出た場合は、資源ゴミとして処分しましょう。
プロが解説!ダンボールの簡単な捨て方6選!
【7】不用品回収業者に依頼する
引越し前後に出る大量の不用品は、不用品回収業者に依頼すると効率的に処分できます。
不用品の種類によって処分方法は異なるため、間違えるとマナー違反や法律違反になる場合もあります。
引越し前後の忙しい時期に、1つずつ処分方法を確認してルールに従うのは大変です。
不用品回収業者に依頼すれば、多くの不用品をまとめて1回で回収してもらえます。
希望の日時に来てくれる業者も多く、自分の都合に合わせて処分できる点も大きなメリットです。
1人暮らしの引越しに伴う不用品回収事例①
- 主な不用品:木製すのこパレット×4、折り畳みマットレス、2Pソファー、衣装ケース×3、ローテーブル、布団、ヒーター、ハンガーラックなど
- お部屋タイプ:1K
- 作業人数:2名
- 作業時間:30分前後
- ご利用プラン:くまトラS+超過分
- 地域:東京都品川区
回収料金:28,000円(税込30,800円)
ファミリーの引越しに伴う不用品回収事例②
- 主な不用品:テレビ台、タンス(分割タイプ)、ツールボックス、混載袋ごみ×10など
- お部屋タイプ:3LDK
- 作業人数:2名
- 作業時間:30分前後
- ご利用プラン:くまトラS+超過分
- 地域:東京都新宿区
回収料金:25,000円(税込27,500円)
不用品回収くまのての料金プランは、業界最安値の料金設定で、不要になった物が多ければ多いほどお得になる定額プランを提供いたしております。
さらに、買取できる物があった場合、表示価格から更にお値引になります!
古物商許可:東京公安委員会 第308781904820号
引越しで出た不用品を処分する際の業者選びと注意点
引越しで出る不用品は、不用品回収業者に依頼すると効率的です。ここでは、業者選びのポイントと注意点を紹介します。
悪徳業者でないか確認
不用品回収業者にはさまざまな業者があります。
信頼できる業者かどうか、次の点をチェックしましょう。
- ・ホームページなどで会社や事務所の所在が明確か
- ・電話番号やメールアドレスで連絡がとれるか
- ・口コミ評判がよいか
- ・料金設定が明確か
信頼できない業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
古物商認可を受けているか
不用品回収業者が古物商認可を受けているか確認すると安心です。
公式サイトなどで認可の有無を確認しましょう。
料金設定が明瞭か
料金が明確に提示されている業者を選びましょう。
あまりに安い料金の場合は、追加費用が発生することもあります。事前にしっかり確認してください。
買取もしてくれるか
まだ使える不用品を買取ってくれる業者を選ぶと、お金もムダになりません。
最近はリサイクル業も兼ね、不用品を買取り再利用する業者も増えています。
業者のホームページなどで買取の有無をチェックしましょう。
引越しの不用品処分に関するよくある疑問
引越しの際に出る不用品について、よくある疑問と回答をまとめました。
- 引越しの不用品回収にかかる費用はどれくらいですか?
- 不用品回収にかかる費用は、不用品の量や品目、依頼する業者によって大きく異なります。
一般的なファミリー層の目安は以下の通りです。- ・引越しで出たおもな不用品:大型家具(ソファ、ベッドなど)
- ・回収費用の目安:20,000~50,000円
- 一人暮らしの引越しで不用品回収の相場はどのくらいですか?
- 一人暮らしの場合も、依頼する業者や不用品の種類によって費用は異なります。
目安は以下の通りです。- ・引越しで出たおもな不用品:小型家電(炊飯器、電子レンジ)、家具(テーブル、椅子)
- ・回収費用の目安:5,000~15,000円程度
- 引越しの不用品処分は無料でできますか?
- 基本的に、引越しで出る不用品の処分は無料ではできないと考えたほうがよいです。
一部の引越し業者が「特定の家具だけ引越し料金内で処分する」といったケースはありますが、基本的には追加料金が必要です。
「無料で回収」と宣伝する車で回ってくる業者に依頼すると、実際には料金がかかることが多く、認可や不法投棄の点でも注意が必要です。
まとめ
引越しでは多くの不用品が出ます。不用品の種類によって処分方法は異なるため、自分で処分する場合は計画を立て、ルールに沿って進める必要があります。
そのため、忙しい方には不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
「くまのて」では、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県で不用品回収を行っています。
明確な料金プランに加え、買取サービスもあるため、手間をかけずにお得に不用品を処分できます。
引越しと不用品処分を同時に依頼できるため、手続きの手間も大幅に軽減されます。
忙しい引越し時期でも、スムーズに対応可能です。
不用品回収くまのての料金プランは、業界最安値の料金設定で、不要になった物が多ければ多いほどお得になる定額プランを提供いたしております。
「引越しの時に他の物も捨てたい」「大量の家電や粗大ゴミを処分したい」とお悩みの場合は是非お問い合わせ下さい!
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