手間をかけずに、おうちを綺麗にできるハウスクリーニング。新生活に向けてお引っ越しをする方や、大晦日の大掃除などでハウスクリーニングを依頼される方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、ハウスクリーニングを依頼する場合、どうしても費用が掛かってしまいます。
とはいえ、毎日隅々までお掃除をすることは、お仕事や家事などで、なかなか難しいものです。
また、掃除するとなると、かなりの時間と労力が、必要になります。

そこで、今回はハウスクリーニングの費用や、どのような箇所を掃除してもらえるのかなどについて、ご紹介します。
よく汚れやすい箇所や、日常の手入れ方法も詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ハウスクリーニングとは？

掃除の専門事業者が、自宅まで訪問して、自分ではなかなか手が届かない箇所や掃除が難しい場所など、家全体を徹底的に綺麗にしてくれるハウスクリーニングサービスです。

家事代行サービスとの違い

ハウスクリーニングと家事代行サービスは似ていますが、掃除を行える箇所や技術が異なります。

以下の表で比較してみました。

このように、ハウスクリーニングと家事代行サービスはそれぞれ特徴があります。適切なサービスを選択するために、自分のニーズに合った方を選ぶことが重要です。

よく汚れやすい場所とは？

毎日の掃除を怠らずに行っていても、手が届かない箇所や掃除がしにくい場所があると、汚れがたまりやすくなります。特に、玄関やキッチンなどは、毎日使用する場所であり、汚れがたまりやすいです。

また、ハウスクリーニング業者に寄せられる相談内容や、最も汚れやすい部屋に関するアンケート調査結果もあります。

それでは、まず相談が多い場所について、下記の表をご覧ください。

引用：プレイリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIME

窓に関する相談が最も多く、次にエアコンやレンジフードなど様々な場所に関する相談が寄せられています。

窓が最も相談される理由は、外部にさらされているため風や雨などの影響を受けやすく、透明なので外からの汚れや室内のほこりが目立ちやすいからです。

次に、どの部屋が最も汚れやすいかについては、以下の表をご覧ください。

引用：プレイリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIME

キッチン・浴室・トイレなど、水回りが特に汚れやすいことが分かります。

水回りが汚れやすい理由は、汚れが落としにくく、様々な種類の汚れが発生するためです。そのため、適切な掃除方法でこれらの汚れを綺麗に取り除く必要があります。

以下では、汚れやすい箇所9選とその掃除方法をご紹介いたします。

汚れやすい箇所9選と掃除方法をご紹介！

①キッチン周り

【汚れやすい原因】

水アカ・油・カビ・手アカ・食べかすなどによって、汚れやすい箇所となります。

キッチンの汚れを放置してしまうと、臭いの原因や、換気扇の機能低下、また火災の原因や、害虫の原因となってしまいます。

【掃除方法】

1.シンク・蛇口

食器用の中性洗剤で、シンクを洗い流し、排水口などに溜まったゴミを取り除きます。最後にやわらかい布でシンクと蛇口を拭き取ります。

2.排水口

排水口のフタとゴミ受けを取り外し、食器用中性洗剤をつけたブラシで洗います。排水トラップのフタも同様に洗い、最後に洗い流して取り付けます

3.コンロ

・ガスコンロの場合

袋にアルカリ性洗剤を薄めたものを入れ、つけ置きし最後に洗い流します。

・IHコンロの場合

水拭きと乾拭きしましょう。もし、水拭きと乾拭きで汚れが落ちない場合はアルカリ性洗剤を薄めたものを布巾などにつけて拭きましょう。

②お風呂

【汚れやすい原因】

水アカ・湯アカ・石鹸カス・カビ・サビ・ウロコ・ぬめりなどの汚れが発生しやすい場所です。

これらの汚れを放置してしまうと、臭いの原因や排水管が詰まりなどの原因になります。

【掃除方法】

1.浴槽

お湯をかけてから、中性洗剤を使用して洗い流しましょう。

2.排水口

髪の毛などを取り除き、中性洗剤やカビキラーを使って

3.浴室のドア

お湯をかけて、カビキラーなどの塩素系漂白剤をつけてこする
しっかり洗い流す

③トイレ

【汚れやすい原因】

尿石による黄ばみ・カビ・ほこりなどが原因となります。

特に便器のフチやタンクなど、目に見えない部分にも注意が必要です。

【掃除方法】

1.便器

除菌シートで拭き取り、便器内部も便器用洗剤やブラシを使ってこすりましょう。

2.トイレの壁

除菌シートなどで拭きましょう。高い箇所は、フローリングワイパーなどを使用して拭きましょう。

3.トイレの床

しっかりと除菌シートなどで拭きとります。特に便器と床の境目は念入りに拭きましょう。

④エアコン

【汚れやすい原因】

ほこり・油・カビによって汚れやすい箇所となります。

特に湿気の多い季節や使用頻度が高い場合は、カビが発生することも考えられます。

【掃除手順】

1.フィルター

掃除機でほこりを吸い取り、水洗いして乾燥させます。

2.吹き出し口

ブラシやスポンジで汚れを取り除き、水拭きして乾燥させます。

3.エアコン内部

エアコン内部クリーナーを使用して、汚れを落としましょう。

⑤床

【汚れやすい原因】

皮脂汚れ・カビ・あぶら・ワックスの劣化などによって、汚れやすくなります。

これらの汚れを放置してしまうと、お部屋の印象が悪くなるだけでなく、雑菌が繁殖する恐れがあります。また、放置し続けると落ちにくくなるため、早めに掃除すると良いでしょう。

【掃除手順】

1.髪の毛やほこり

掃除機で髪の毛やほこりなどを吸い取りましょう。大きなゴミは事前に取り除くと掃除がしやすくなります。

2.皮脂汚れ・油汚れ

床用クリーナーを使って拭き取りましょう。床用クリーナーを使用したあとは、水拭きで綺麗に再度拭きます。

3.床用ワックス

髪の毛やほこりなどのゴミを取り除き、水拭きで汚れを拭き取ります。

床をしっかりかわかしてから、ワックスをモップなどに染みこませてから薄く塗り、ワックスが乾くまで自然乾燥させます。

⑥洗濯機

【汚れやすい原因】

衣服に付着している汚れ・ほこり・洗剤カス・カビなどによって洗濯機は汚れてきます。

洗濯機は基本的に洋服に付着した汚れやほこりによる汚れが溜まるものですが、湿気が溜まりやすい状態にするとカビや雑菌が繁殖する恐れがあります。

普段から洗濯機のフタを閉めておいたり、洗濯かごの代わりに洋服を入れておくと湿気が溜まりやすくなります。

【掃除手順】

1.細かい部品

洗剤投入ケースやゴミ取りネットなどの細かい部品は取り外し、ブラシなどで綺麗に洗いましょう。

2.洗濯槽

洗濯槽にお湯を入れ、洗剤や漂白剤を入れて洗いモードで約5分程度回します。一時停止してから約2～3時間放置し、浮いてきた汚れを取り除いて排出させます。

洗濯槽クリーナーを使用する場合は、掃除手順が異なる場合があるため使用方法をきちんと確認するようにしましょう。

3.洗濯パン

洗濯機の下をほこり取り用のワイパーで拭き取りましょう。

⑦家具・家電の下

【汚れやすい原因】

ベットや、冷蔵庫などの家具や家電の下は、ほこり・油汚れ・髪の毛などが溜まりやすくなっています。

掃除機やフローリングワイパーでは掃除しにくいため、汚れが溜まりやすい箇所です。

【掃除手順】

平たい棒状のワイパーに、除菌シートなどをつけて家具や家電の下を拭きましょう。

近年では、家具や家電の下や横の隙間を綺麗にするための掃除グッズも増えてきていますので、自分が掃除したい箇所の用途に合ったものを購入して、掃除すると良いでしょう。

⑧玄関

【汚れやすい原因】

靴に付着した泥や土汚れ・ほこり・カビなどによって汚れやすくなっています。特に雨の日は汚れが溜まりやすいです。

【掃除手順】

1.タイル

ほうきなどで細かいゴミを取り、水をかけてブラシでこすります。再度水をかけて洗い落とし、よく乾燥させましょう。

2.靴箱

ほうきなどで掃除し、水をつけた布巾で拭きましょう。拭いた後は、よく乾燥させましょう。

⑨押し入れ

【汚れやすい原因】

ほこり・カビなどによって、押し入れはかなり汚れやすい箇所です。また、湿気が溜まりやすいため、カビが発生しやすくなります。

【掃除手順】

襖を外して押し入れの中にしまっている物を取り出しておきましょう。掃除機で壁や天井など隅々まで吸い取り、消毒用エタノールで拭き、しっかり乾燥させましょう。

ハウスクリーニングを依頼するタイミングは？

ハウスクリーニングを依頼するタイミングとして、最も多いのは新生活に向けての引っ越しや、年末の大掃除の際です。ただし、ハウスクリーニング業界には年に3回の繁忙期がありますので、注意が必要です。

繁忙期にハウスクリーニングを依頼すると費用が高くなるため、繁忙期を避けて依頼するとお得です。

ハウスクリーニングの繁忙期はいつ？

■　3～4月前半

入学や卒業、そして就職や転職など、新生活が始まるため引っ越しをする方が多いです。

そのため、退去時にハウスクリーニングを依頼する方や、入居時にハウスクリーニングを依頼する方が多いのです。

■　6～7月

この時期は、夏に入る時期であり、また新年が明けて半年という節目でもあります。

夏に向けてエアコンを掃除したい方や、半年でたまった汚れをスッキリさせたい方が依頼する時期となります。

■　12月

年末に向けて大掃除をする時期となります。

そのため、普段掃除が難しい箇所まで徹底的に綺麗にしたい方や、仕事や帰省などで掃除をする時間が確保できない方が依頼することが多い時期になります。

閑散期であれば値段交渉がしやすくなる

ハウスクリーニングの閑散期は、繁忙期が始まる前もしくは繁忙期が終わった後となります。

閑散期では、繁忙期と比べてハウスクリーニング業者に余裕があるため、値段交渉に応じてくれる場合があります。ただし、１社に決める前に、複数の業者の料金を比較し、値段交渉をすると良いでしょう。

予約時期も重要

ハウスクリーニングの予約は、即日対応も可能な場合もありますが、業者側も掃除箇所に適した洗剤や道具などを事前に準備する必要がありますので、自分の都合が必ず通るとは限りません。

特に繁忙期に予約をしたい場合は、希望日時での予約が難しくなってきます。

電話での予約では、他のお客様も同様にハウスクリーニングに連絡しているため、電話が繋がりにくくなることもあります。また、メールやLINEなどのSNSでの問い合わせでも、他のお客様の対応があるため、返信が遅れることもあります。

そのため、スムーズに繁忙期に予約をしたい方は、希望日時の2カ月前までには予約することをおすすめします。

ハウスクリーニングの費用は？

ハウスクリーニングはプロの方が行っているため、費用が高くなってしまいます。また、ハウスクリーニングの相場は、いくつかの要素が影響されます。

関連する要素や費用の目安についてもご紹介いたしますので、参考にしてみると良いでしょう。

居住状況が大きく関係してくる

人が住んでいるか、住んでいないかによって費用が変わってきます。

ハウスクリーニングの業者によって費用は異なりますが、一般的に人が住んでいる場合は人が住んでいない場合よりも約２割ほど高くなる傾向があります。また、場合によっては約10,000円ほど差が出ることもあります。

人が住んでいる場合、家具や家電を移動して隅々まで掃除をするため、傷がつけないように保護する必要があります。そのため、保護を行う手間や時間がかかるので、費用が高くなります。

これらを踏まえて、引っ越しのタイミングでハウスクリーニングを依頼する際は、入居する場合は引っ越しが完了する前に、退去する場合は引っ越し完了後に依頼すると良いでしょう。

ただし、業者の方も人の手で作業を行うため、細心の注意を払っていても、家具や家電を傷つけるリスクはゼロではありません。もし、住んでいる状態でハウスクリーニングを依頼したい場合は、損害保険に加入しているハウスクリーニングの業者を選ぶと安心です。

お部屋の広さも関係してくる

お部屋が広いと、その分掃除をする箇所が増えるため、費用が高くなります。

一般的に、マンションやアパートよりも戸建ての方が費用が高くなる傾向があります。その理由は、間取りだけでなく、複数のトイレある場合や階段などがあるからです。

また、おうちに駐車場が無い場合、有料の駐車場を利用する必要があるため、その分の料金もかかってきます。

以下に、間取りによって発生する費用をまとめて表にしてみました。

ハウスクリーニングは一部だけ依頼することも可能

キッチンだけお掃除したい方もいらっしゃるでしょう。
ハウスクリーニングは部屋全体を掃除する以外にも、一部だけ依頼することも可能です。
ただし、排水口のみを綺麗にしてほしい方や、排水口以外にもシンクやガスコンロも掃除してほしい方もいらっしゃるかと思いますが、依頼する内容によって費用も異なってきますので、事前にハウスクリーニングの業者に確認しておくと良いでしょう。

また、どのような箇所を掃除してもらえるのか、掃除にかかる時間はどれくらいか、費用はどのくらいかかるのかを、以下の表にまとめてみました。

工夫して費用を抑えることも可能

前述でもご紹介しましたが、お部屋まるごと綺麗にする場合や、一部だけ綺麗にする場合も、かなりの費用がかかってきます。

費用を抑えてハウスクリーニングを依頼するためには、繁忙期を避けることはもちろん、割引キャンペーンなどを行っている業者に依頼すると良いでしょう。

また、複数の箇所の掃除を依頼することができるセットプランを設けている業者もありますので、部屋まるごとではなく一部の複数箇所だけお掃除したい方はセットプランがある業者を選ぶと良いでしょう。

ただ、あまりにも汚れている場合は、時間がかかり、特殊な掃除が必要な場合があります。その場合、追加料金が発生する可能性がありますので、できるだけ自分で掃除できる箇所は、自分で行っておくと費用を抑えることができます。

不用品を処分後にハウスクリーニングを依頼したい場合は？

引っ越しなどにより、要らないものが出てきてしまったが、ハウスクリーニングも今日中に行いたいといった方もいらっしゃるかと思います。

ただ、不用品回収業者とハウスクリーニング業者にそれぞれ依頼してしまうと、作業料や出張料などが不用品回収とハウスクリーニングで2回発生してしまい、費用が高くなってしまいます。

しかし、不用品回収とハウスクリーニングを1つの業者に依頼できれば、作業料や出張料などが1回で済むため、お得です。また、仕事でなかなか帰宅できずゴミが溜まってしまった部屋や、遺品整理などを行いたい方などは、不用品回収とハウスクリーニングの同時依頼がおすすめです。

予約も、不用品回収業者とハウスクリーニング業者に別々に連絡する必要がないため、予約手続きも1回で済むのが良いところでしょう。

しかし、不用品回収とハウスクリーニングを同時におこなえる業者かどうかは、確認したほうがいいでしょう。
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不用品回収とハウスクリーニングを依頼する流れ

不用品回収業者とハウスクリーニング業者を別々に依頼する場合、2回も問い合わせを行う必要があり、複数社に見積もりを取って比較したい方は、何度も問い合わせすることになります。

しかし、不用品回収とハウスクリーニングを同時に行っている業者であれば、1回の問い合わせで済みます。また、複数社に見積もりを取って比較したい方も、問い合わせる回数が減るため、手間が軽減されます。

いかに、大まかなながれをご紹介していますので、参考にしてみてください。

見積もり金額や日程に納得できなかった場合は、一度検討したいと伝え、別の業者に再度見積もりを取ってもらうのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？本記事では、下記の項目でハウスクリーニングについて解説してきました。

ハウスクリーニングは、予約時期や部屋の広さ、掃除したい箇所によって、料金が異なってきます。なので、費用をなるべく抑えたい方は自分で日ごろから掃除をしたり、セットプランがある業者に依頼するなどをして、費用を抑えていきましょう。

是非、本記事を参考にハウスクリーニングを検討してみてはいかがでしょうか？

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