珪藻土マットの捨て方でお困りの方はいるのではないでしょうか?2020年頃に珪藻土マットの一部にアスベストが含まれていることが確認され、メーカーは回収を呼びかけています。アスベストが含まれている場合、一般ごみで捨てるのは健康被害の可能性があり危険です。
そのため、この記事では珪藻土マットの捨て方をアスベストの有無に分けて解説していきます。珪藻土マットの捨て方に困っている方は、ぜひご覧ください。
そもそもアスベストの危険性とは
アスベスト(石綿)は、肺に入り込んで肺線維症や悪性中脾腫の原因となり、肺がんを起こす可能性があります。
これらの疾患は十数年の長い潜伏期間があるため、発見しにくいです。そのため、過去にアスベストを扱う仕事をしていた方には、定期的な健康診断が進められています。
アスベスト自体は繊維状の鉱物であり、昔は保温断熱や防音材などとして使用されていました。問題なのは、削ったり切断したりする際にアスベストが飛散することです。
アスベストが含まれる珪藻土も同様に、置いてあるだけでは問題ないですが、折ったり割れたりするとアスベストが飛散してしまい危険です。
(厚生労働省:アスベスト(石綿)に関するQ&A)
珪藻土マットを処分する際の注意点
珪藻土マットは吸水性や速乾性に優れており、菌が繁殖しづらいです。使用期間が長くなると交換や処分が必要になります。しかし、珪藻土マットを処分する際には注意点がいくつかあるため紹介していきます。
アスベスト(石綿)が含まれている製品か確認
珪藻土マットを処分する際は、製品にアスベスト(石綿)が含まれているかどうか確認が必要です。
アスベストは人体に有害な物質であり、肺の繊維化や肺がんを引き起こす可能性があるため、処理には注意が必要です。通常通りの使用では問題ないですが、割れたり削れたりするとアスベストが飛散する危険性があります。
2021年にはニトリが自社の珪藻土製品の大規模回収を行いました。
製品の購入時期や製造年を確認し、不明な場合はメーカーに問い合わせることが重要です。また、製品のパッケージや説明書にアスベストに関する記載がないか確認してください。
報道発表されているアスベストが含まれた珪藻土製品について厚生労働省がまとめています。
(厚生労働省:石綿(アスベスト)を含む流通製品の情報について)
自治体のルールを確認
珪藻土マットの処分方法は自治体によって異なる場合があります。お住まいの地域の自治体のウェブサイトや廃棄物処理のガイドラインを確認し、正しい処分方法を把握しましょう。多くの自治体では、珪藻土マットを特定のカテゴリーに分類して処分するよう指示しています。
以下に東京にある各自治体の例を紹介します。
地域 | 内容 |
---|---|
東京都中央区 | アスベストが含まれない珪藻土バスマットの大きさが30㎝以上の場合は「粗大ごみ」、30㎝以下の場合は「燃えないごみ」として出す。アスベストが含まれる製品は回収不可であり、処分方法は販売元に確認する。 |
東京都台東区 | |
東京都新宿区 | |
東京都杉並区 |
可燃ごみでは回収不可
珪藻土マットは、可燃ごみとして処分することはできません。その理由は、珪藻土は主に化石を原料とした土であり、燃えにくい性質を持っているためです。
また、燃焼過程で有害物質が発生する可能性もあるため、可燃ごみとしての処分は避けましょう。多くの自治体では粗大ごみか不燃ごみとして指定されています。
アスベストを含まない珪藻土マットの捨て方
処分方法は自治体によって異なります。また、不用品回収業者に依頼するのも可能です。以下に処分方法をいくつか紹介します。
自治体の不燃ごみに出す
多くの自治体では、珪藻土マットを不燃ごみとして分類しています。不燃ごみとして出す場合は、自治体の指定する袋や容器を使用し、決められた日時に出すようにしましょう。
大きなサイズの珪藻土マットは、適切なサイズに切断して出すことが求められる場合もあります。また、不燃ごみで処分する際には、自治体によってルールが設けられている可能性があります。例えば「自治体指定のごみ袋を使用する」「中身の見えるごみ袋に入れる」「最大辺が30㎝以下になるようにして袋に入れる」などです。
自治体の粗大ごみに出す
珪藻土マットのサイズが大きい場合や、自治体の規定によっては粗大ごみとして処分することが求められる場合があります。
粗大ごみとして出す際は、事前に自治体に連絡し、収集日や費用などを確認する必要があります。費用は自治体により異なりますが、数百円で済む場合がほとんどです。
自治体の陶器ごみに出す
一部の自治体では、珪藻土マットを陶器ごみとして分類している場合があります。珪藻土の性質が陶器に近いことから、このような分類がなされることがあります。陶器ごみとして出す場合は、新聞紙で包み「割れ物」と記載しておくと回収する方が怪我するのを防げるでしょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は家庭から出る不用品を何でも回収してくれるため、大量に処分したい場合などにおすすめです。また、珪藻土マット以外に他の不用品も処分してもらえるため、引っ越しや断捨離などまとめて捨てたい場合におすすめです。
業者を選ぶ際は、一般廃棄物収集運搬業許可を取得しているか確認し、信頼できる業者を選びましょう。不用品回収業者のホームページや各自治地のホームページからもご覧いただけます。
アスベストが含まれる珪藻土マットはメーカーに相談
処分する際は必ずメーカーに連絡します。多くのメーカーは、アスベスト含有製品の回収を実施しています。メーカーに連絡し、回収の手順や必要な情報を確認しましょう。
メーカーによる回収は、専門的な知識と適切な処理設備を持つ業者によって行われるため、安全かつ環境に配慮した処分が可能です。また、回収にかかる費用はメーカーが負担する場合が多いため、経済的な負担も軽減されます。
企業 | 内容 |
---|---|
ニトリ | 自主回収・返金 2016年12月4日〜2020年12月16日の間に販売された珪藻土商品の一部 |
堀木工所 | 自主回収・交換 バスマット、コースター、鍋敷き、エコホリンが対象 |
カインズ | 自主回収・返金 2018年5月26日〜2020年12月12日に販売された珪藻土バスマット |
ヤマダ電機 | 自主回収・返金 2020年7月以降に販売された、不二貿易株式会社輸入の珪藻土マット8品目 |
(経済産業省:珪藻土製品のリコールに関する再度のお知らせ)
珪藻土マットの成分が分からない場合は自治体に相談
珪藻土マットの成分や製造年が不明で、アスベストの含有が確認できない場合は、自治体の環境課に相談しましょう。自治体では、製品の特性や地域の処理施設の状況を考慮して、適切な処分方法をアドバイスしてくれます。
自治体に相談する際は、以下の情報を準備しておくと、より具体的なアドバイスを受けることができます。
- ●珪藻土マットの購入時期
- ●メーカー名や製品名(分かる場合)
- ●製品の大きさや形状
- ●製品のパッケージや説明書に記載されている情報
自治体の指示に従い、安全に処分しましょう。
珪藻土マットの処分で不用品回収業者を利用するメリット
珪藻土マットの処分に不用品回収業者を利用することには、いくつかのメリットがあります。特に、アスベストが含まれる可能性がある場合や、大量の珪藻土マットを処分する必要がある場合に有効です。
メーカーがわからなくても回収してもらえる
古い珪藻土マットやメーカーが特定できない製品の場合でも、専門の不用品回収業者に依頼すると回収して貰えるでしょう。
不用品回収業者であれば、廃棄物処理法に基づいて適切に処分してもらえます。その際には、一般廃棄物収集運搬業の許可証を取得している業者に依頼しましょう。
他の不用品も一緒に処分できる
不用品回収業者を利用する大きなメリットの一つは、珪藻土マット以外の不用品も同時に処分できることです。例えば、古い家具、電化製品、衣類など様々な種類の不用品を一度に回収してもらえます。
これにより、複数の処分方法や回収日を調整する手間が省け、効率的に家の片付けや大掃除を行えます。また、一括で処分することで、個別に処分するよりも費用を抑えられるでしょう。
急ぎでも対応してもらえる
自治体の粗大ごみ収集は、予約から実際の回収まで時間がかかりますが、不用品回収業者は迅速な対応が可能です。
引っ越しや急な片付けなど、時間的な制約がある場合に特に便利です。多くの不用品回収業者は、当日や翌日の回収にも対応しており、急な要望にも柔軟に応えてくれます。また、休日や夜間の回収にも対応している業者も多いため、自分のスケジュールに合わせて処分を行うことができます。
ただし、不用品回収業者を利用する際は、必ず許可を持つ正規の業者を選ぶことが重要です。
無許可の業者に依頼すると環境問題や法的トラブルを引き起こす可能性があります。業者選びの際は、許可証の確認や口コミ、評判などを参考にし、信頼できる業者を選びましょう。
まとめ
珪藻土マットの処分は、アスベスト含有の可能性があるため、処分には細心の注意が必要です。
アスベストが含まれない珪藻土マットは、自治体の不燃ごみか粗大ごみ、陶器ごみでの回収または不用品回収業者への依頼が可能です。お住まいの自治体ではどのような基準になっているか問い合わせてみましょう。
アスベストが含まれる珪藻土マットメーカーや製造年、購入時期などの情報が分かる場合はメーカーに直接問い合わせるか、許可のある不用品回収業者に依頼するのが大切です。
アスベストが含まれているか不明な場合は自治体の環境課に相談してみましょう。その際には製品について分かる情報を確認しておきましょう。
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